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幸せなキスをして終了 Ver.2

ダイアリーからブログに引っ越したつもり アニゲと音楽のこととか

INTERACTIVO - Cubanos por el Mundo

該当グループ、まさかの新譜リリースを発見したので

テンションがあがってカッとなってやった。

 

大好きな2トラック目を紹介したいだけのエントリです。


INTERACTIVO CUBANOS POR EL MUNDO CHICA CUBANA

 

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実物は紙ジャケでエンボス加工が上手に掛かっていて非常に手触りが良い。

内側のポートレイトや歌詞の印字もオシャレ。

 

2010年リリース。

私は当時まだ北海道に暮らしており、

札幌タワレコ*1ワールドミュージックのコーナーに

オススメ盤として視聴機にセットされていた。

 

今考えてみると、あそこでセットしてくれていた店員さんは神だったと思う。

1トラック目のイントロからもう心を持って行かれて

即購入を決意、したような気がする。

(もうだいぶ前のことなので記憶あいまい)

 

---

 

INTERACTIVO(インタラクティボ)はキューバのラテン・ファンク音楽グループ。

基本のリズムはラテンのクラーベに沿っているが

ボーカルにヒップホップアーティストを加えて

思いっきりラップを交えた歌を入れたり、

変拍子バキバキの意味不な楽曲*2を演奏している。

 

新世代のラテン系アーティストとしてたまに名前を見かける

テルマリー・ディアス、ジューサ(YUSA)なんかも参加していたりします。

 

日本ではほぼ全く紹介されないアーティストなので情報が集めにくいが、

(スペイン語の記事とかを必死こいて読んだ)

ピアノ担当のリーダー Roberto Carcassés (ロベルト・カルカセス)

を中心に結成されたグループである。

関連作品から推測するに、おそらくは2003年公開の

ドキュメント映画"MUSICA CUBANA"をきっかけとして結成されたようだ。

ミュージック・クバーナ(2004) MUSICA CUBANA

作品情報を改めて見てみると、

"Buena Vista Social Club"の監督が関わってるんですな。

それでピオ・レイバが出てきたんですね、納得納得。

 

映画の解説はここでは省きますが、*3

この映画で集まったメンツに目を付けたロベルトが、いっちょアルバム作ろうぜと

1stアルバム"Goza Pepillo"をリリース。

Goza Pepillo

Goza Pepillo

 

 このCD「いかにもな」低予算アルバム!

ジャケットのアートワークがなまら安っぽくて、

参加パーソネルがそこら中にクソコラみたいに合成で貼り付けてあります。

収録曲も尖ってますし、手に取ってみる価値ありますよ!

 

このCD、なかなかヒットしたらしく、

今回紹介している2ndアルバムは1stのセールスを受けて制作されたっぽい。

お陰で2ndはジャケットのアートワークも豪華。

 

以下、トラック紹介です。

 

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1. Tocando mientras llueve

邦訳すると「雨の中で遊ぼう」だろうか。

キューバ風というよりは黒人音楽っぽい。

とにかく変拍子。そのくせガッチリ揃えている。変態か。

イントロが4+4+3で、

Aメロが4+4+5かしら?

Bメロでもう付いてけない(バカ)。

7拍子のところと5拍子のところがあるのか?

個人的には「変拍子変拍子と気付かせないモノこそクール」と思っているので、

こういう自然に変拍子やって(かつピッタリ揃えて)いるのは大好物。

アルバムのイントロ的存在なので、あっさり終わって次に行く。

 

2.Chica buena

「イイ女」 ちょっと直球過ぎひん?

曲もクラーベから始まる直球なキューバ音楽である…

と思わせておいてギターのクールなロック調リフが入って来る。

曲展開・歌・コーラスは王道のルンバで、

リズム隊だけディープなファンクロックをやっている。

所々のギターのカッティングとパーカッションの「キメ」がひたすらカッコよく、

メインボーカルの熱唱も相まって遅いテンポなのに激熱である。

個人的にはINTERACTIVOで一番大好きな曲。

 

3.Chiqui chaca

Google先生に上手く翻訳していただけませんでした。

「チキチャカ」という擬音なんだろうか?

女性三人のコーラス・ボーカルをフィーチャーした

オシャレなR&Bに仕上げられている。

ボーカルの歌いたいように曲をまとめてあげた感がとても良く出ている。

Cメロのコード進行と歌い廻しが美しくて心からうっとり。

 

4.Que ya no hay amor

「愛など存在しない」明るい曲調だが、哀しい歌だったのね…

「トゥイーニーwwwwwトゥイーニーww」という朗らかな掛け声から始まる。

思わず「草生やすな」という気分になる。

ストレートなルンバに仕上がっているが、

地味にリズムがとんでもないことをやっている。

歌といい、ベースといい、ドラムスといい…

序盤はほとんど小節頭に音が無いのである。

全部食って入る。溜めて入る。なんだそれ。変態か。

(コレが本当に恐ろしいのは、ズラしているのに違和感が無い所である)

後半のモントゥーノ*4からは

拍頭に音が来てだいぶ掴みやすくなるのだが…

いちどこの曲をバックにカホンを叩いて遊んでみたら、

リズムが全然わからなくて頭がおかしくなって死ぬかと思った。

素人にはお勧めしない。

 

5.Samba de los cotuntos

 「Cotuntosのサンバ」 コトゥントスとは…? 人名だろうか。

小気味よいスキャットがかわいい。

曲調も軽い感じで小休止的なトラック。

管楽器も皮モノ打楽器も入っていないので、

キューバというよりはブラジル系のラウンジミュージックのようである。

しかしこういう曲ほど演奏すると難しいものだ。

 

6.Que no pare el pare

「停まるんじゃねぇ、止まるんじゃねぇ」という感じ?

この曲は公式のPVが発表されています。


INTERACTIVO "Que no pare el Pare"

キューバ風味を極力少な目にして

ラテン風のファンク・ポップにした、という感じでしょうか。

PVもあるし、アルバムの中では「売れ線」の一曲として作られたのでしょう。

イントロのハイハットから続く、ドラムスのキレッキレで

ソリッドなサウンドを楽しむのがオツ。

 

7.Rumba contigo

「きみとルンバしたいんだ」

続けての曲もキャッチーな一曲。

底抜けに明るいファンクになっています。

ルンバ、と付いていますが曲調はまったくルンバではありません。

「愛するきみとルンバを踊りたいんだ」という

前向きな気持ちを歌っているのでしょう。

 

余談ですが、ぼくは歌い出し冒頭の歌詞が

「鉄平オレ、汁気凄い…おやき!!」

に聴こえて仕方がありません。

特に「おやき!」は絶対おやきだと思う。

タモリ倶楽部に送ろうと思ったことが何度かあります。

 

8.Salí de mi casa un día

「一日家を飛び出す」家出の歌か夫婦喧嘩の歌か…

歌い廻しはレゲエ風でブラックミュージックっぽいけど

ベースはキューバ音楽ですね。

途中で女性コーラスがコミカルに入って来るので、

ストーリー性のある感じに仕上がっています。

尖ったところは少な目で、アルバムの中では印象が薄い一曲。

 

9.Para alegrarte el corazón

「心を応援」

ツインギターがバキバキに効いてるファンク・ロック。

ネアカな曲に合わせてドラムスのスネアが「スカーン!」と抜けるサウンドに

なっているのが非常に気持ちイイ。

軽々しく吹いているブラス・セクションのバッキングが

地味にめっちゃ難しそう。

(演奏するのは)いや~キツイっす

ベースも縦横無尽って感じに好き放題やってます。

それで破綻しない要所要所の巧さが際立つ素晴らしい一曲。

 

10.Cubanos por el mundo

「世界のキューバ人へ」

ハイテンションでアップテンポに突っ切るアルバム表題曲。

アルバムを代表するとあってか、演奏の気合の入り具合が半端じゃありません。

曲展開は王道のルンバで、モントゥーノからのキレキレな

コーラス掛け合いと、ソロボーカルの煽りが「これでもか」と

熱い展開をプレゼントしてくれます。

中間部の美しい男女コーラスのハモリからが本番ですね。

恐らく関係パーソネルが全員参加しているのか、

サウンドやコーラスもとっても豪華!

 

11.Lluvia de sentimiento

「雨の気持ちで」最後のトラック。

雨…?

もしかして一曲目とつなげる感じの一曲なんだろうか?

もしそうなら中々小粋なことをするもんだ。

エンディングにふさわしい、ハッピーだけどちょっと寂しげな感じが魅力的。

ベースとエレピのユニゾンによる低音が大変クール。

所々で入る高音コーラスがワワンコー*5みたいな民謡風で、

トラディショナルな雰囲気も併せ持っています。

コーラスで最後まで煽り、ハイテンションに劇終!と終わります。

 

---

 

改めて曲名の意味を見ながら通して聴いてみると

色々と発見がありますね。

文字にできるようなネタを拾うために、

すごく意識的にちゃんと聴いていたような気がします。

ちょっと疲れたけどとっても楽しかったです。

 

ともかくやはり名盤でした。

1stに比べると捻りのある尖った曲は少な目になって、

基本的にキャッチーなアルバムになっていますね。

アヴァンギャルドな前作とどっちがいいかは、

好みの分かれるところかもしれませんが、

僕はどっちも好きです(ことなかれ主義)

とにかく、どいつもこいつも激ウマなので

安心して濃いラテン・ポップを楽しめます。

 

---

 

買ってから少しして徳島県に引っ越し、

気が付いたら5年以上経っていましたが、

今でも僕に元気をくれる素晴らしいアルバムです。

心からありがとう、と言わせてほしい。そんなアルバム。

万が一気が向いたら、ぜひ聴いてみてくださいね。

Cubanos por el Mundo

Cubanos por el Mundo

 

 

---

 

ちなみに近年ひっさびさに新作をリリース。

(正直もう消滅したと思ってました)

(だって公式サイトが廃墟と化したmy spaceですよ)

(ロベルトの公式つべ垢も半隠居みたいに沈黙したままだし)

いやー心から嬉しいなぁ(震え声)

 

どうもDL販売のみっぽいので、みんなも買って、どうぞ。

尼プライムやapple musicでも聴けるっぽいよ?

Que Lindo Es el Amor

Que Lindo Es el Amor

  • Interactivo
  • ワールド
  • ¥1500

 また予算なくなってクソダサジャケットになっとる…w

*1:当時はまだpivotの2フロア展開だった…今となっては…おお…もう…

*2:そのくせクラーベはキッチリ鳴ってたりする。どうやって小節に収めてるんだよ頭おかしい…

*3:「ブエナ~」と同様、まったり系のストーリー皆無な感じのドキュメント。キューバ人がのんびりシエスタしながら街角でダラダラ楽器吹いてたらタクシーの運ちゃんに目を付けられ、東京で回転寿司喰って東京で「アリガトウ!」とライブして終わる。意味不明だが本当。ちなみにピオ・レイバの映った最後のフィルムらしい。

*4:キューバ音楽特有の後半戦パート。一度ブレイクしてからユニゾンの「キメ」を経てコーラスとの掛け合いでソロ廻しをやったり、ダンサーが前に出て来て盛り上げたり。

*5:アフリカルーツの古い宗教歌&求愛の歌。男性が精子をぶっかけて女性が陰部をハンカチで隠して踊るとか云うマジキチダンスが元になっているそうな