幸せなキスをして終了 Ver.2

ダイアリーからブログに引っ越したつもり アニゲと音楽のこととか

アニメ「けものフレンズ」に対する反応の差を考える

昨今の話題をすっかり独占しているアニメ、けものフレンズ

私も遅ればせながら録画分を観て追いつく事ができました。

 

結論から言うと「非常に面白い」!

OP曲のキャッチーさと

アイキャッチの動物園の飼育員さんのコメント

そして脚本の丁寧さが非常に良いと思います。

 

フレンズ達の動きが元になった動物たちの特徴を確実に捉えており、

かつそれがストーリーに上手に織り込まれているのが秀逸です。

 

一話冒頭の「かりごっこ」のシーンで、サーバルが「まさにネコ科」という

曲線を描く追いかけ方をしているのが上手いと思ったり

木陰で休むところで「かばんちゃんは元気になるの早いね!」といったセリフがあったり

そういう所が好きだし、観てると本当に動物園に行ってみたくなります。

 

商売としてはもちろん大人のオタク向けの作品なんでしょうが、

子どもさんが観た時にどういう反応をするんだろうか〜、っていうのは凄く気になりますね。*1

 

ちなみに、作品の細かい描写の素晴らしさや丁寧さに関しては、

こちらのブログ様のエントリで5000000倍くらい素晴らしく説明してくれているので

ぜひ皆さんも読んでみましょう。読み物としても凄く面白いよ!!

 

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さて、本題。

一応(めんどくさい)オタク相手への評論をして稼いでいる人、として有名な人達が

ぽこぽこ「けものフレンズつまらん、切った」という反応をしていて

Twitterやらではちょっとばかし話題になりました。

 

もちろん「一話はそこまで劇的に面白いわけでは無い」というのは僕もそう思うので、

そこに関しては別に個人の感想次第だとは思います。

 

しかしこの2名の反応を見ていると、

「ゆるい展開に耐えられない」

「声が棒読み過ぎる」

「CGキャラの動きがつまらなさすぎる」

みたいな反応が主になっているんですよね。

 

でもそれって、昨今の深夜アニメだと結構もう、ごく当たり前の展開や演出だと思うんです。

ゆゆ式 然り、

キルミーベイベー 然り、

gdgd妖精や、それこそ たつき監督の前作「てさぐれ!部活もの」なんかでも

とにかくルーズというかフラットな演出や物語の展開は当たり前になってきてると思っていました。

 

でも実際ゆゆ式が緩いだけのアニメかと言うとそうではなくて、

三人のメインキャラが実は1vs1だと上手く会話できてないとか、そういう人間関係の妙を上手く描いていたりするわけです。

 

けものフレンズにおいても同様で、

冒頭のかりごっこでは前述のようにサーバルはネコ科そのものな走り方の軌跡を辿っていますし、

崖から飛び降りる時の距離の測り方や

サーバルとかばんちゃんの疲労回復の仕方の違い、

プラケースの蓋を開けられないサーバル、

といった具合の動物描写が細かく演出されています。

描写がいちいちホンモノっぽいので観ていて「あー、ネコ科だ、っぽいぽい!」とうなずいてしまうし、

「あー確かにヒトはあんまりハァハァし続けて休まないなぁ」とか思ったりするわけです。

 

この人達はそういうのを観て特に何も思わなかったのかなーって。思うんですよね。

そりゃあ流行り出す前の前情報無しで観たら切りたくなる作品だとは思います。

でもアンタら(俺と同じように)流行りに後追いして観始めたわけでしょう?

その上(仮にも)評論家的な仕事もしているわけでしょう?

それで「あーつまらんかった観るのやめるわ」だけで終わらすって相当に終わってない?

好き嫌いは別として、人気作品としての出来を観察したりとか、

細かい演出を拾って解説してみたりとか、

そういうの…なさらないんですか?

 

天の声(えっそんなん関係ないでしょ)

 

ソッカー。

 

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俺が思うに、これは所謂「日常系アニメ」を本当に日常的に摂取しているか、そうでないかの違いなのではないだろうか…

と何となく考えていたりします。

彼らは80〜90年代を生きてきた旧世代オタクの感覚そのままで

(恐らく俺も全く着いて行けていない)現代の10年代深夜アニメの文化に対応できていない、

ということではないかなと思うんです。

彼らは確かにいち評論家や実業家としてそれなりの成果を残してきたのかもしれませんが、

少なくとも現在の最新のアニメシーンには着いてこれていない*2んではないでしょうか。

 

Twitterハッシュタグでよくある「細かすぎて伝わらないアニメ○○の良いシーン」とかで

地味だけど良い演出、とか細かい伏線とかを

話題にしたらバズったりしているのをTLで結構見かけるので、

「放映後に後からでも良いシーンや良い作品が話題に復活しやすい」

「上手くバズれば埋もれかけた名作が再注目されやすい」

みたいなことはあるのかなーって気はします。

(実際俺も「Twitterでこのアニメ話題になってたし少し真面目に観てみようかな」ってなることは多いです)

(「えっあんまり面白くないけど…イヤイヤあんだけ話題になってたしそれなりに観るべき所はあるはず…」も結構ある)

(「やっぱりつまらんかったわ」もある)

(「やっぱりアイカツ一期って神だわ」)

 

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ネット上の反応も見た上で、みんなで人気作品を共通に楽しんで、

「わーい! たのしー!」と喜びを共有するのが、

イマドキのアニメやゲーム、漫画の楽しみ方なのかもしれませんね(劇寒てきとうまとめ)。*3

 

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おまけ

けものフレンズ第1話のクソだるな緩さは某監督降板前の「らき☆すた」初期エピソードに近いものがあると思っているので、

山本某さんのけものフレンズに対する反応はどうなんだろう…というのは少々気になっています。

(昨今の、何も起こらない系日常アニメの源流はらき☆すた初期だと思っているマン)

*1:なんでも円盤はガイドブックに引っ付けて書籍流通になるそうなので、どこかの本屋さんでママと子どもがフツーに児童書コーナーから選んでいく光景が出ないかな、と ごくほのかに期待している

*2:もしくは「敢えて」着いてきていない

*3:これで昨年大躍進したのが「君の名は。」「この世界の片隅に」だというのはご存知の通りである。