初日観に行きました
最高でした
以降はバッチリネタバレするので本編観てから読んでください
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◾️所感
先に素直な感想を
このシリーズを長いこと追いかけてきて、本当に幸せでしたと思える完結篇でした
原作者武田綾乃さん、石原総監督、小川監督、鶴岡音響監督、脚本花田さん、音楽の松田さん
その他全てのスタッフの皆さんと、キャストの皆さんに心からお礼を言わせてください
本当に素晴らしい作品でした
ありがとうございました
◾️内容に関して
前編cパート・後編予告の段階で「黒江真由の描写が増えるのかな?」と予測されており、
尺からみて50分ほど増えるらしいところから「黒江メインのお話し」に構成されたり「黒江視点で話が進行するかも?」と思っていましたが、
それは一部だけで、あくまで黄前久美子のお話として進行していました。
いや違うな。
「響け!ユーフォニアムは黄前久美子と高坂麗奈の物語なんだよ!!!外野うるせえ黙れ!」と
"くみれい激重強火オタクの黒江真由"が鑑賞者の真後ろから推しうちわを両手に満載して脅しをかけてくるお話しになっていました。
なに言ってるかわからないかもしれませんが私にはそう思わされました。
前編でカットされていたあがた祭りで黄前が高坂家で2人で過ごすところからお話が始まり、
改めて物語のスタートはこの2人から始まったんだ、と事あるごとに印象付けてくるストーリーラインになっています。
挿入される黒江のエピソード各種も、黒江の掘り下げをするだけでなく、一番の目的は黄前と高坂の繋がりの強さを補完するためだったのかなと思います。
物語としてのいちばんの山場、再オーディションでのロビーでの会話で
高坂さん、なんだね
というセリフを黒江が口にしていましたが、3期tv版では何となく聴いていたこのセリフが、最終楽章後編では黄前と高坂の繋がりの強さが(3期のカットの繋ぎ合わせなはずなのに!)余りにも濃縮されて流れてくるので
似たもの同士のはずの黄前と黒江との違いはそこかぁ!と納得性が高くなっています。
それ故に、tv版放送時に原作と違う展開となった事による動揺で視聴者側が受け止めにくくなっていた、最終オーディション後の大吉山の涙の会話のシーンの重みが増しており、より効果的な感情面のピークになっていました。
(メンヘラ重女・高坂麗奈が事あるたびに激重感情を黄前にぶつけるシーンが各所で流れてくるので、オーディションで彼女が下した決断の苦しさを実感できる)
ホールを去る前の高坂に、黒江が声を掛ける追加シーンもすごく良かったです
そう考えてみると、追加シーンの割には予想よりもあっさりめだった、黒江の過去シーンもバランス的にちょうど良かったのかなと思います
「やる人がいなそうなのでユーフォを押し付けられた」ところまでそっくりなのね
黒江の過去カットよりも、釜谷つばめとしっかり会話してコミュニケーション取ってる所が沢山増えてたのが嬉しかったですね
黒江、卒業してもつばめとは連絡取り合っていて欲しい
オーディション後の全国大会前〜本番までのところが、tv版では∀黄金の秋並みにダイジェストになってしまっていたので、
そこをじっくりやってくれていたのが本当に嬉しかったです
ファン達が夢見ていたユーフォ4人で「響け!ユーフォニアム」を演奏するシーン
まさかのユーフォ4重奏でプチ編曲までしてくれてやってくれるという感涙もの
ユーフォの絆は佳穂ちゃんにも繋がっていくんだよね
そしてホールリハ練での黄前・高坂・黒江(+久石)でのギャグ?パート
削りに削られて見られなかった、黒江が久石も含めたみんなと楽しく談笑しているところを見られて本当に良かったです
◾️演奏シーンについて
やってくれたな…小川…! 石原…!
いわゆる「思い出ボム」というテクニックが長期シリーズのアニメーションの終盤にはよくあるよなーと思っているのですが、
(終盤!最終回!ウワースケジュールがキツキツだあ!)という制作側の事情を加味して
過去シーンの切り貼りが色々混じってくることが多いんですけど
多分に漏れずユーフォ3tv版の最後の演奏シーンは正に思い出ボム作戦が使われており
「うーん過去カット流用か〜全部演奏シーンやって欲しかったな〜」とモヤモヤしながら3期最終話を観ていた人も多かったでしょう
しかし今回の最終楽章後編では「本当の思い出ボム」を圧倒的力技で押し付けてくるという手法を取ってきました
頭アレックスか?
演奏中に過去の日々を思い出す黄前!
過去のイメージが彼女にフラッシュバックする!
背景グワーッと来てまさかの
「三日月の舞・リフレイン」!!!
黄前のイメージの中として演奏が「実際にクロスオーバーして」流れ出す!
ご、後藤!?梨子!!???
晴香も!香織も!あすかもいる!!
ウヒョーと脳内が盛り上がってきたところに
「リズと青い鳥・アゲイン」!!!
み、みぞれッ!!傘木ッ!!!優子センパイ!!
う、ウワーッ!!!!夏紀センパイ!!!
しかも憎い事に
「リズ鳥」本編みたいなアンニュイな佇まいで空を見上げている中川夏紀!!!
しかもそのカット、中川の顔はレイアウトから切ってあって映らない!!
リズ鳥の強火オタクが観たら人命の危険がありまぁす!!!!(ありました)
恐ろしいことにBGMはなんと新規にアレンジされて過去の自由曲3曲がミックスされています
本当に「思い出ボム」を1から100まで仕上げて投げ込んでくるやつがあるか!
加減しろ莫迦!!(シグルイ)
松田彬人…!こんなキツい要望に応えてくださった音楽アレンジに心から感謝します
パンフによれば、どうやらコンテ担当の石原総監督から相当なリテイクが音楽松田側は出されたようで
頭イカれてんだろこの人(演出案を出した小川監督含め)
ここで私は涙と幸福と興奮と畏怖が同時に流れ込んできて脳みそぐちゃぐちゃにされました
これもうドパガキ製造器だろ
あっ…塚本くん…
へ、ヘアピンは…?
(しゅうくみのオタクは怒っていい)
前・後編通して久美子が中瀬古香織のことに想いを馳せるシーンが多々みられたのも良かったですね
黄前と高坂がふたりで始めた「私たちは正しい道を歩く、そのために誰かに涙を呑んでもらう」という道程に
黄前自身が自分のプライドを砕くことになることを思い知らされるのです。これは2人の香織への贖いの物語でもあるのです。
コンクール最後の台詞が高坂の台詞で終わるのも、作中通して「すべての始まりは麗奈だった」と印象つける演出のお陰でバッチリ決まりますね
◾️卒業式
予告にもあったように卒業式シーンがまるっと追加
いつメン4人が校舎を見上げて感極まるシーンはベタだけど良かった
見逃したけど高坂一派にホルン1年武川さんがいたそうな
武川、お前は北宇治の柱になれ
連れ添ったユーフォニアムに最後に挨拶しにきた黄前
あまりにも美しいシーン
そして久石との会話
「けいおん!!」を思わせる鉄板&鉄板の台詞まわしと演出がよい
心の中の井之頭五郎が「こういうのでいいんだよ、こういうので」と言っておりました
ラストの2人での「響け!ユーフォニアム」演奏
と、見せかけてのここからの演出の言葉にならない程の素晴らしさ
まず卒業生含めた吹奏楽部員たちが
校舎の外から2人の音を聴いて音楽室を感慨深く眺めるところ
余りにも素晴らしい
この音と一緒にずっと練習してきたんだよね、みんな
そしてユーフォパートの姿がこれからの未来も含めて幾重にも折り重なっていく
明日からの奏、佳穂ふたりだけの日々
新1年生を迎えて3人になる日々
奏が去り、佳穂と後輩達だけになる日々
「響け!ユーフォニアム」と共に北宇治のユーフォニアムパートは未来へ歩んで行く。
BGMは次第に音を重ね、ウインドアンサンブルへとなって行く。
北宇治高校吹奏楽部も未来へ歩んで行く。
思い出を「繋ぐ」ため。
未来を「紡ぐ」ため。
そして未来の姿でその演奏に耳を傾ける1人の新米教師。
なんか…もう…胸がいっぱいで…
2人の演奏は終わり、屈託のない久美子と奏の笑顔を捉えて
「響け!ユーフォニアム」は物語の終わりを迎えます*1
採点!
100兆とんで567319502679250445万点!!
ありがとう…響け!ユーフォニアム
さようなら…響け!ユーフォニアム
この作品と歩んだ日々を、私もずっと忘れないでいようと思います。
◾️EDクレジット
最終楽章の前・後編通して大好きな演出があって、
それがこのEDクレジットなんです
挿入されるスナップのほとんどが「北宇治高校以外の吹奏楽部の面々」を切り取った所なんですね
10年以上続いたシリーズなこともあり、この作品と共に吹奏楽に取り組んだ人も多かったことでしょう
また、制作・放送前に吹奏楽にのめり込み・打ちのめされた人も多いでしょう
そんな人々も、北宇治高校吹奏楽部の皆やEDクレジットの子ども達と同じように
「あなたの物語の主役」だったんだと思います
吹奏楽だけじゃない、何においてもあなたの歩んできた、繋いできた、紡いできた物語があなたと周りの人々の未来を紡ぐことになるのでしょう
特別になりたいとか、上手くなりたいとか、何かを残したいとか、MR上げたいとか
きっとあなたにも繋ぎ・紡ぐものがあるはず
だから前を向いて、希望を持って歩んでいってほしい
そんなふうに感じられたらいいなと思いました
◾️おわりに
9/10に発売した「 響け! ユーフォニアム 北宇治高校の吹奏楽部日誌2」にて
原作者武田綾乃さんへのインタビュー・対談が収録されています
「もし万が一続きや番外編を書くとしたら、○○と○○の○○○の話になるかもしれませんね」といった
コメントがされていました
終わったシリーズへの拘りは無い方のようですのでファンサービスとしての発言でしょうが、
少なくともそういう未来を想像しうる世界になっているということで、
まだ見ぬ物語にほのかな希望を抱きつつ、大団円となった響け!シリーズを大切に心にしまっておこうと思います
色々なことがあったけれど、本当に最後まで作り切って下さった事に心から感謝しています。
(ぶっちゃけエヴァンゲリオンの50000倍くらい円満に完結したシリーズだと思っています)
そして、この作品と共に生きられたことを心から光栄に思っています。
本当にありがとう。
これからもずっとずっと、「響け!ユーフォニアム」のことが大好きです。
みなさん、
「響け、ユーフォニアム」を観て下さい。
*1:劇場版響け2「届けたいメロディ」のラストシーンが本当に大好きなので、久美子と奏でもやってくれて嬉しかったです



