幸せなキスをして終了 Ver.2

ダイアリーからブログに引っ越したつもり アニゲと音楽のこととか

【ネタバレ有】 #リズと青い鳥 感想

京都アニメーション新作劇場アニメーション
リズと青い鳥」を観てきました。

つい先程観終わった所なので、一度の鑑賞では感情の整理が追いつきません。
ちょっと色々と箇条書きで書いておきます。

原作シリーズ既読の上での感想です。

感想っていうかただの感情の殴り書きですね…まあ熱いうちに打てと言いますし。

以下ネタバレ
劇場で観てから読んでくださいね。

 

 

 

 

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dis - joint.
「ばらばらに別れる」

 

新山聡美とか云う畜生

(ひとりへのほんの小さな声掛けだけで2人の人生を大きく揺さぶった女)

おう魔性の女キャラでアテレコに臨むのやめろや

 

パンフレットのシーンの希美の表情がカメラから見えなくなるところ
は?(マジギレ) 天才か?
むり。しんどい。

 

ピアノ弾くところの一触即発オーラ!
歩く良心の塊:吉川優子
調停者の鑑:中川夏紀

 

戦闘民族:高坂麗奈
あそこの横顔! 喧嘩売ってる!!
なまら煽ってる!!
闘争だけを望む女!!!

 

リリカちゃんの純粋な尊敬と愛情に感謝を…感謝…
リリカに後押しの言葉をかけてあげた希美の無邪気な善意がつらい

 

オーボエ二人の伸びやかな優しい二重奏がしゅばらしい、すき。すき。

 

そのすぐ後の合奏シーンの重々しさとぎこちなさ。
悪魔か、山田尚子
悪魔だ。吉田玲子。

 

「のぞみ、私になんかよそよそしくない?」
お前!!!
お前!!!!!
お前がやったんだろ!!!
お前じゃい!!!
全部お前のせいだろうがーーーッ!!!

 

露骨に目をそらす希美。
ハグを拒否する希美。
器の小さいふつうのひと。みんなそうだ。
でもな、お前のせいなんやぞ。
全部、お前のせいなんやぞ。

 

みぞれの気持ちは変わらない。最初から最後まで。

 

影の影のMVP:全てを見通して(ほんとぉ?)中川夏紀を副部長に推した田中あすかとか云うヴォルデモート

 

校舎の片隅で演奏しただけで傘木希美の心を折る女、黄前久美子(と高坂麗奈)

 

突如訪れた覚醒シーンで臆すことなく

渾身のファンファーレをぶち込んできたトランペットパート!!!!
吉川ーーーーッ!!!
高坂ーーーーーーッ!!!!!
小日向ーーー!!!
あそこ吹いた後の高坂ぜったい超絶ドヤ顔!!!!! 

 

「みぞれのオーボエ、好きだよ」
は? 殺すぞテメー
あの心からの「愛の告白」に返す言葉がそれ?
ホント最低。
そこがこの物語の良い所なんだけど。

 

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ふたりは歩きだす。
図書室へ。
音楽室へ。

2人の道は別れていく。

けれど、気持ちは「初めて」繋がった。

 

dis - joint.
「つながる」

 

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素晴らしい作品を作り出してくださった、
京都アニメーションの皆さん
監督、山田尚子さん
脚本の吉田玲子さん
キャラクターデザイン、西屋太志さん
音楽、牛尾憲輔さん
素晴らしき演技を出してくださった出演者の皆さん


作品に関わった総てのスタッフの皆さま。

本当にありがとうございました。

 

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次はいつ行こう。

「銀河ナベ伝説おでん」

https://anond.hatelabo.jp/20170903063624
「おでん」って落ち物PCゲーム誰か知らない?

 

https://anond.hatelabo.jp/20170903063624

 

ブクマコメントもしたけどついでに色々ググった

bilibili動画でソレっぽいタイトルが引っかかったので貼っておきますね

http://m.bilibili.com/video/av4969163.html

 

正直つまらなさそうだと思った(KONAMI

けものフレンズOPコーダ部分が泣けるよねって話

 

いや実際ムズいんですよ意外とコレが。

Signalize!には負けるけど。

 

んで思い付いたのが以下の内容。

 

 

おわり。

今夜もうすぐ11話なんで楽しみです〜

 

アニメ「けものフレンズ」に対する反応の差を考える

昨今の話題をすっかり独占しているアニメ、けものフレンズ

私も遅ればせながら録画分を観て追いつく事ができました。

 

結論から言うと「非常に面白い」!

OP曲のキャッチーさと

アイキャッチの動物園の飼育員さんのコメント

そして脚本の丁寧さが非常に良いと思います。

 

フレンズ達の動きが元になった動物たちの特徴を確実に捉えており、

かつそれがストーリーに上手に織り込まれているのが秀逸です。

 

一話冒頭の「かりごっこ」のシーンで、サーバルが「まさにネコ科」という

曲線を描く追いかけ方をしているのが上手いと思ったり

木陰で休むところで「かばんちゃんは元気になるの早いね!」といったセリフがあったり

そういう所が好きだし、観てると本当に動物園に行ってみたくなります。

 

商売としてはもちろん大人のオタク向けの作品なんでしょうが、

子どもさんが観た時にどういう反応をするんだろうか〜、っていうのは凄く気になりますね。*1

 

ちなみに、作品の細かい描写の素晴らしさや丁寧さに関しては、

こちらのブログ様のエントリで5000000倍くらい素晴らしく説明してくれているので

ぜひ皆さんも読んでみましょう。読み物としても凄く面白いよ!!

 

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さて、本題。

一応(めんどくさい)オタク相手への評論をして稼いでいる人、として有名な人達が

ぽこぽこ「けものフレンズつまらん、切った」という反応をしていて

Twitterやらではちょっとばかし話題になりました。

 

もちろん「一話はそこまで劇的に面白いわけでは無い」というのは僕もそう思うので、

そこに関しては別に個人の感想次第だとは思います。

 

しかしこの2名の反応を見ていると、

「ゆるい展開に耐えられない」

「声が棒読み過ぎる」

「CGキャラの動きがつまらなさすぎる」

みたいな反応が主になっているんですよね。

 

でもそれって、昨今の深夜アニメだと結構もう、ごく当たり前の展開や演出だと思うんです。

ゆゆ式 然り、

キルミーベイベー 然り、

gdgd妖精や、それこそ たつき監督の前作「てさぐれ!部活もの」なんかでも

とにかくルーズというかフラットな演出や物語の展開は当たり前になってきてると思っていました。

 

でも実際ゆゆ式が緩いだけのアニメかと言うとそうではなくて、

三人のメインキャラが実は1vs1だと上手く会話できてないとか、そういう人間関係の妙を上手く描いていたりするわけです。

 

けものフレンズにおいても同様で、

冒頭のかりごっこでは前述のようにサーバルはネコ科そのものな走り方の軌跡を辿っていますし、

崖から飛び降りる時の距離の測り方や

サーバルとかばんちゃんの疲労回復の仕方の違い、

プラケースの蓋を開けられないサーバル

といった具合の動物描写が細かく演出されています。

描写がいちいちホンモノっぽいので観ていて「あー、ネコ科だ、っぽいぽい!」とうなずいてしまうし、

「あー確かにヒトはあんまりハァハァし続けて休まないなぁ」とか思ったりするわけです。

 

この人達はそういうのを観て特に何も思わなかったのかなーって。思うんですよね。

そりゃあ流行り出す前の前情報無しで観たら切りたくなる作品だとは思います。

でもアンタら(俺と同じように)流行りに後追いして観始めたわけでしょう?

その上(仮にも)評論家的な仕事もしているわけでしょう?

それで「あーつまらんかった観るのやめるわ」だけで終わらすって相当に終わってない?

好き嫌いは別として、人気作品としての出来を観察したりとか、

細かい演出を拾って解説してみたりとか、

そういうの…なさらないんですか?

 

天の声(えっそんなん関係ないでしょ)

 

ソッカー。

 

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俺が思うに、これは所謂「日常系アニメ」を本当に日常的に摂取しているか、そうでないかの違いなのではないだろうか…

と何となく考えていたりします。

彼らは80〜90年代を生きてきた旧世代オタクの感覚そのままで

(恐らく俺も全く着いて行けていない)現代の10年代深夜アニメの文化に対応できていない、

ということではないかなと思うんです。

彼らは確かにいち評論家や実業家としてそれなりの成果を残してきたのかもしれませんが、

少なくとも現在の最新のアニメシーンには着いてこれていない*2んではないでしょうか。

 

Twitterハッシュタグでよくある「細かすぎて伝わらないアニメ○○の良いシーン」とかで

地味だけど良い演出、とか細かい伏線とかを

話題にしたらバズったりしているのをTLで結構見かけるので、

「放映後に後からでも良いシーンや良い作品が話題に復活しやすい」

「上手くバズれば埋もれかけた名作が再注目されやすい」

みたいなことはあるのかなーって気はします。

(実際俺も「Twitterでこのアニメ話題になってたし少し真面目に観てみようかな」ってなることは多いです)

(「えっあんまり面白くないけど…イヤイヤあんだけ話題になってたしそれなりに観るべき所はあるはず…」も結構ある)

(「やっぱりつまらんかったわ」もある)

(「やっぱりアイカツ一期って神だわ」)

 

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ネット上の反応も見た上で、みんなで人気作品を共通に楽しんで、

「わーい! たのしー!」と喜びを共有するのが、

イマドキのアニメやゲーム、漫画の楽しみ方なのかもしれませんね(劇寒てきとうまとめ)。*3

 

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おまけ

けものフレンズ第1話のクソだるな緩さは某監督降板前の「らき☆すた」初期エピソードに近いものがあると思っているので、

山本某さんのけものフレンズに対する反応はどうなんだろう…というのは少々気になっています。

(昨今の、何も起こらない系日常アニメの源流はらき☆すた初期だと思っているマン)

*1:なんでも円盤はガイドブックに引っ付けて書籍流通になるそうなので、どこかの本屋さんでママと子どもがフツーに児童書コーナーから選んでいく光景が出ないかな、と ごくほのかに期待している

*2:もしくは「敢えて」着いてきていない

*3:これで昨年大躍進したのが「君の名は。」「この世界の片隅に」だというのはご存知の通りである。

映画「この世界の片隅に」を観てきました

もう何もかもが凄かったので感じるままに

スマートフォンのメモ欄に殴り書きしたものを

そのままペーストします

 

この作品を観られてよかった

この世界に生きていてよかった

素直にそう思いました

 

みんなも"劇場で"観て。

http://konosekai.jp

 

ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一次資料や実際の時代を生きた人達がギリギリ生き残っている「今」だからこそ作れた作品

 

死や争いを描いて反戦を訴える方法もあるが
この作品は「生」を描いて争いの哀しさを描く

 

戦時下でも人々の生活は続いている
人々はその世界に生きている
だからこそそれらが一瞬で焼き尽くされ失われる戦争は恐ろしい


玉音放送を聞いて激昂するすずさんの心境
「こんな結果に終わるのなら何故戦争なぞ始めたのだ
戦争なぞ無ければ呉も、広島も、晴美さんも私の右手も
失われずに済んだはずなのに」

 

(あそこのすずさんを揶揄してウヨ映画呼ばわりする論調が起こりそう)

 

怒りながら井戸水を汲むカットの凄味

 

8月15日に炊かれた白いごはんの美味しそうなこと

 

真っ暗だった呉の夜景がポツポツと覆いが払われていく美しさ

 

高畑勲火垂るの墓
宮崎駿風立ちぬ
片渕須直この世界の片隅に

戦時を描く日本三大アニメーション

 

松原秀典って凄いアニメータだったんだ

キャラデザの勝利

活き活きと動き回るキャラクター達がただただ愛おしい

【ユーフォ】二期一話

待望のユーフォ二期が始まりましたね。

 

 

第一話はまさかの一時間スペシャルで眼福でございました。

動画42:25あたりからの花火大会での会話シーンがハイライトですね。

 

若き才能を迸らせる麗奈の、潔癖で迷いのない語りが印象的でした。

 

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主人公たちの通う高校の吹奏楽部は、昨年コンクール絡みで部内の対立が起こり、

当時多くの一年生部員が退部することになりました。

 

主人公たちが入学・入部した今年、コンクール地区大会での奮闘もあり

にわかに注目を集め、昨年退部した現二年生の傘木希美は

突如、吹奏楽部に復帰したいとの希望を申し出ます。

コンクールメンバーではなく、

あくまでいち部員としてサポートに回りたいと言う彼女に対し、

部内の実力者で副部長の田中あすかは、

「今復帰することは部活にとってプラスにならない」と一蹴してしまいました。

 

その後ややあって物語は京都の花火大会のシーンへ。

主人公久美子と、「やんごとなき引力」*1で結びつく麗奈は、

力強い言葉で持論を口にするのでした。

 

ここのセリフのこう…純粋さというか…まっすぐさというか…

ああこの全身がむずがゆくなるような感覚!

それでいて眩しくて輝いているような感覚!

あまりにやんごとない感覚でしたので書き起こしてみました。

 

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「辞めるってことは、逃げることだと思う」

「それが嫌な先輩からか、同級生からか…それとも自分からかは判らないけれど」

「…とにかく逃げたの」

 

「わたしだったら絶対逃げない」

「嫌ならねじ伏せればいい」

「それができないのにやめたってことは、逃げたってことでしょ」

 

「…麗奈だね」

 

「そう? 普通じゃない?」

「わたし達は全国に行こうと思ってる」

「特別になるって思ってるんだから」

 

「全国に行ったら特別になれるのかな」

 

「わからない」

「…けど、それくらい出来なきゃ、特別にはなれない」

 

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きっと彼女もいつかは現実で

「どうしようもない壁」にぶつかることもあるのでしょう。

現実で壁に阻まれ、沼に引き摺り込まれている私たちのように。

 

そのときに誰もが判っていてほしい、

「逃げることは恥ずかしいことではない」ということを。

「逃げた後、どうやり直すか」が大切なのだということを。

 

マイケル・ジャクソンも言っていました。

「人生は勇気試しの場所じゃない、どうしようもない時は、さあ逃げろ」

You have to show them that you’re really not scared
You’re playin’ with your life, this ain’t no truth or dare
They’ll kick you, then they beat you,
Then they’ll tell you it’s fair
So beat it, but you wanna be bad
本当に怖じ気づいてないと奴らにしめさなくてはならない。
おまえは人生をもて遊んでる
これは「truth or dare(勇気だめしのゲーム)」ではない
奴らはおまえを蹴り、打ちのめすだろう。
そして、それが報いだと彼らは言うだろう。
だから逃げろ。 

maash.jp

 

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二話は水着回

水着回のあるアニメは名作。

よし、次は野球回だな!!(錯乱)

*1:まさかの公式で「引力」とされています。「レズ」「百合」に続く新たな概念として先日話題になっていました → http://anime-eupho.com/character/ 

INTERACTIVO - Cubanos por el Mundo

該当グループ、まさかの新譜リリースを発見したので

テンションがあがってカッとなってやった。

 

大好きな2トラック目を紹介したいだけのエントリです。


INTERACTIVO CUBANOS POR EL MUNDO CHICA CUBANA

 

f:id:osyamannbe:20160925232441j:plain

実物は紙ジャケでエンボス加工が上手に掛かっていて非常に手触りが良い。

内側のポートレイトや歌詞の印字もオシャレ。

 

2010年リリース。

私は当時まだ北海道に暮らしており、

札幌タワレコ*1ワールドミュージックのコーナーに

オススメ盤として視聴機にセットされていた。

 

今考えてみると、あそこでセットしてくれていた店員さんは神だったと思う。

1トラック目のイントロからもう心を持って行かれて

即購入を決意、したような気がする。

(もうだいぶ前のことなので記憶あいまい)

 

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INTERACTIVO(インタラクティボ)はキューバのラテン・ファンク音楽グループ。

基本のリズムはラテンのクラーベに沿っているが

ボーカルにヒップホップアーティストを加えて

思いっきりラップを交えた歌を入れたり、

変拍子バキバキの意味不な楽曲*2を演奏している。

 

新世代のラテン系アーティストとしてたまに名前を見かける

テルマリー・ディアス、ジューサ(YUSA)なんかも参加していたりします。

 

日本ではほぼ全く紹介されないアーティストなので情報が集めにくいが、

(スペイン語の記事とかを必死こいて読んだ)

ピアノ担当のリーダー Roberto Carcassés (ロベルト・カルカセス)

を中心に結成されたグループである。

関連作品から推測するに、おそらくは2003年公開の

ドキュメント映画"MUSICA CUBANA"をきっかけとして結成されたようだ。

ミュージック・クバーナ(2004) MUSICA CUBANA

作品情報を改めて見てみると、

"Buena Vista Social Club"の監督が関わってるんですな。

それでピオ・レイバが出てきたんですね、納得納得。

 

映画の解説はここでは省きますが、*3

この映画で集まったメンツに目を付けたロベルトが、いっちょアルバム作ろうぜと

1stアルバム"Goza Pepillo"をリリース。

Goza Pepillo

Goza Pepillo

 

 このCD「いかにもな」低予算アルバム!

ジャケットのアートワークがなまら安っぽくて、

参加パーソネルがそこら中にクソコラみたいに合成で貼り付けてあります。

収録曲も尖ってますし、手に取ってみる価値ありますよ!

 

このCD、なかなかヒットしたらしく、

今回紹介している2ndアルバムは1stのセールスを受けて制作されたっぽい。

お陰で2ndはジャケットのアートワークも豪華。

 

以下、トラック紹介です。

 

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1. Tocando mientras llueve

邦訳すると「雨の中で遊ぼう」だろうか。

キューバ風というよりは黒人音楽っぽい。

とにかく変拍子。そのくせガッチリ揃えている。変態か。

イントロが4+4+3で、

Aメロが4+4+5かしら?

Bメロでもう付いてけない(バカ)。

7拍子のところと5拍子のところがあるのか?

個人的には「変拍子変拍子と気付かせないモノこそクール」と思っているので、

こういう自然に変拍子やって(かつピッタリ揃えて)いるのは大好物。

アルバムのイントロ的存在なので、あっさり終わって次に行く。

 

2.Chica buena

「イイ女」 ちょっと直球過ぎひん?

曲もクラーベから始まる直球なキューバ音楽である…

と思わせておいてギターのクールなロック調リフが入って来る。

曲展開・歌・コーラスは王道のルンバで、

リズム隊だけディープなファンクロックをやっている。

所々のギターのカッティングとパーカッションの「キメ」がひたすらカッコよく、

メインボーカルの熱唱も相まって遅いテンポなのに激熱である。

個人的にはINTERACTIVOで一番大好きな曲。

 

3.Chiqui chaca

Google先生に上手く翻訳していただけませんでした。

「チキチャカ」という擬音なんだろうか?

女性三人のコーラス・ボーカルをフィーチャーした

オシャレなR&Bに仕上げられている。

ボーカルの歌いたいように曲をまとめてあげた感がとても良く出ている。

Cメロのコード進行と歌い廻しが美しくて心からうっとり。

 

4.Que ya no hay amor

「愛など存在しない」明るい曲調だが、哀しい歌だったのね…

「トゥイーニーwwwwwトゥイーニーww」という朗らかな掛け声から始まる。

思わず「草生やすな」という気分になる。

ストレートなルンバに仕上がっているが、

地味にリズムがとんでもないことをやっている。

歌といい、ベースといい、ドラムスといい…

序盤はほとんど小節頭に音が無いのである。

全部食って入る。溜めて入る。なんだそれ。変態か。

(コレが本当に恐ろしいのは、ズラしているのに違和感が無い所である)

後半のモントゥーノ*4からは

拍頭に音が来てだいぶ掴みやすくなるのだが…

いちどこの曲をバックにカホンを叩いて遊んでみたら、

リズムが全然わからなくて頭がおかしくなって死ぬかと思った。

素人にはお勧めしない。

 

5.Samba de los cotuntos

 「Cotuntosのサンバ」 コトゥントスとは…? 人名だろうか。

小気味よいスキャットがかわいい。

曲調も軽い感じで小休止的なトラック。

管楽器も皮モノ打楽器も入っていないので、

キューバというよりはブラジル系のラウンジミュージックのようである。

しかしこういう曲ほど演奏すると難しいものだ。

 

6.Que no pare el pare

「停まるんじゃねぇ、止まるんじゃねぇ」という感じ?

この曲は公式のPVが発表されています。


INTERACTIVO "Que no pare el Pare"

キューバ風味を極力少な目にして

ラテン風のファンク・ポップにした、という感じでしょうか。

PVもあるし、アルバムの中では「売れ線」の一曲として作られたのでしょう。

イントロのハイハットから続く、ドラムスのキレッキレで

ソリッドなサウンドを楽しむのがオツ。

 

7.Rumba contigo

「きみとルンバしたいんだ」

続けての曲もキャッチーな一曲。

底抜けに明るいファンクになっています。

ルンバ、と付いていますが曲調はまったくルンバではありません。

「愛するきみとルンバを踊りたいんだ」という

前向きな気持ちを歌っているのでしょう。

 

余談ですが、ぼくは歌い出し冒頭の歌詞が

「鉄平オレ、汁気凄い…おやき!!」

に聴こえて仕方がありません。

特に「おやき!」は絶対おやきだと思う。

タモリ倶楽部に送ろうと思ったことが何度かあります。

 

8.Salí de mi casa un día

「一日家を飛び出す」家出の歌か夫婦喧嘩の歌か…

歌い廻しはレゲエ風でブラックミュージックっぽいけど

ベースはキューバ音楽ですね。

途中で女性コーラスがコミカルに入って来るので、

ストーリー性のある感じに仕上がっています。

尖ったところは少な目で、アルバムの中では印象が薄い一曲。

 

9.Para alegrarte el corazón

「心を応援」

ツインギターがバキバキに効いてるファンク・ロック。

ネアカな曲に合わせてドラムスのスネアが「スカーン!」と抜けるサウンド

なっているのが非常に気持ちイイ。

軽々しく吹いているブラス・セクションのバッキングが

地味にめっちゃ難しそう。

(演奏するのは)いや~キツイっす

ベースも縦横無尽って感じに好き放題やってます。

それで破綻しない要所要所の巧さが際立つ素晴らしい一曲。

 

10.Cubanos por el mundo

「世界のキューバ人へ」

ハイテンションでアップテンポに突っ切るアルバム表題曲。

アルバムを代表するとあってか、演奏の気合の入り具合が半端じゃありません。

曲展開は王道のルンバで、モントゥーノからのキレキレな

コーラス掛け合いと、ソロボーカルの煽りが「これでもか」と

熱い展開をプレゼントしてくれます。

中間部の美しい男女コーラスのハモリからが本番ですね。

恐らく関係パーソネルが全員参加しているのか、

サウンドやコーラスもとっても豪華!

 

11.Lluvia de sentimiento

「雨の気持ちで」最後のトラック。

雨…?

もしかして一曲目とつなげる感じの一曲なんだろうか?

もしそうなら中々小粋なことをするもんだ。

エンディングにふさわしい、ハッピーだけどちょっと寂しげな感じが魅力的。

ベースとエレピのユニゾンによる低音が大変クール。

所々で入る高音コーラスがワワンコー*5みたいな民謡風で、

トラディショナルな雰囲気も併せ持っています。

コーラスで最後まで煽り、ハイテンションに劇終!と終わります。

 

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改めて曲名の意味を見ながら通して聴いてみると

色々と発見がありますね。

文字にできるようなネタを拾うために、

すごく意識的にちゃんと聴いていたような気がします。

ちょっと疲れたけどとっても楽しかったです。

 

ともかくやはり名盤でした。

1stに比べると捻りのある尖った曲は少な目になって、

基本的にキャッチーなアルバムになっていますね。

アヴァンギャルドな前作とどっちがいいかは、

好みの分かれるところかもしれませんが、

僕はどっちも好きです(ことなかれ主義)

とにかく、どいつもこいつも激ウマなので

安心して濃いラテン・ポップを楽しめます。

 

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買ってから少しして徳島県に引っ越し、

気が付いたら5年以上経っていましたが、

今でも僕に元気をくれる素晴らしいアルバムです。

心からありがとう、と言わせてほしい。そんなアルバム。

万が一気が向いたら、ぜひ聴いてみてくださいね。

Cubanos por el Mundo

Cubanos por el Mundo

 

 

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ちなみに近年ひっさびさに新作をリリース。

(正直もう消滅したと思ってました)

(だって公式サイトが廃墟と化したmy spaceですよ)

(ロベルトの公式つべ垢も半隠居みたいに沈黙したままだし)

いやー心から嬉しいなぁ(震え声)

 

どうもDL販売のみっぽいので、みんなも買って、どうぞ。

尼プライムやapple musicでも聴けるっぽいよ?

Que Lindo Es el Amor

Que Lindo Es el Amor

  • Interactivo
  • ワールド
  • ¥1500

 また予算なくなってクソダサジャケットになっとる…w

*1:当時はまだpivotの2フロア展開だった…今となっては…おお…もう…

*2:そのくせクラーベはキッチリ鳴ってたりする。どうやって小節に収めてるんだよ頭おかしい…

*3:「ブエナ~」と同様、まったり系のストーリー皆無な感じのドキュメント。キューバ人がのんびりシエスタしながら街角でダラダラ楽器吹いてたらタクシーの運ちゃんに目を付けられ、東京で回転寿司喰って東京で「アリガトウ!」とライブして終わる。意味不明だが本当。ちなみにピオ・レイバの映った最後のフィルムらしい。

*4:キューバ音楽特有の後半戦パート。一度ブレイクしてからユニゾンの「キメ」を経てコーラスとの掛け合いでソロ廻しをやったり、ダンサーが前に出て来て盛り上げたり。

*5:アフリカルーツの古い宗教歌&求愛の歌。男性が精子をぶっかけて女性が陰部をハンカチで隠して踊るとか云うマジキチダンスが元になっているそうな